ソライ百花譜 花と緑をいける

東京世田谷にある花と緑の作業場・ソライのブログ。日々いけた花を世の中にお知らせします。

カラーと葉蘭の竹筒活け

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花材

・カラー(ウェディングマーチ) サトイモ科

 Zantedeschia aethiopoca "Wedding March"

 

・ハラン キジカクシ科

 Aspidistra elatior

 

マダケ イネ科

 Phyllostachys bambusoides

 

参考価格 <5,400円>

 

器 竹花器

 

 

ウェディングマーチって何月からある?」

花屋で2、3年働いた人なら

誰しも経験している会話なんじゃないでしょうか。

 

結婚式をひかえた新婦さんが

カラーのクラッチブーケの写真を持ってきた時に

スタッフ間で発生する会話です。

 

答えは、だいたい1月から4月あたりです。

4月下旬あたりになると畑地性のカラーになって

だいぶイメージが変わるんで

花屋さんも花嫁さんも要注意な花材ですね。

 

いけばなでもこの時期よくいける花材なんで

このカラーについて話したい所ですが、、、

あんまり面白い話がなくて、

「白い部分は花びらじゃなく仏炎苞っていうガク」

だとか、

「サトイモ科オランダカイウ属だけど南アフリカ原産」

だとか、

まあありきたりな話になるんで

今回は竹の話にします!

 

竹ってなんとなく特別な印象ありません?

七夕とかお正月とか

季節ごとにちょいちょい出くわすし、

なんとなく聖なる植物みたいな扱いですよね。

 

あの真っ青な色からも

ビシッと直立した姿からも

神聖で厳格な印象が漂ってきますよね。

 

じゃあ何故神聖な扱いなのか?

っていうと、よくいわれるのは

成長力と殺菌力です。

次にいわれるのは

あの心地いいカサカサした葉の音ですね。

この辺から神様の依り代として

考えられてきたらしいんですね。

 

けど!

竹の話題と言えば個人的にはコレですね。

 

草なのか、木なのか?

 

草と木の話になったら

必ず竹がでてきます。必ず。

どっちなのかわからないんですね。

じゃあ木(木本)って一体なんなのか。

 

地上部の茎が木質化して数年以上枯れずに生育し、

一年のうちに数回花を咲かせ、実をつける植物。

 

竹は全然当てはまらないんです!

木質化もいないし花もほとんど咲きません。

じゃあ草(草本)か?

 

草本は、1年、2年で地上部、地下部両方枯れるか、

地上部が枯れて、地下部は多年にわたり生存する植物。

 

竹は冬でも夏でも枯れません。

こっちもあてはまらないんですね。

 

まあ、結論からいうと

草と木の区別ってのは実際にはないんです。

人間が勝手にわけてるだけなんですね。

けど、結構ちゃんとした図鑑でも

草本編、木本編とかにわかれてるもんで

植物業界的にはちょっとした問題なのでは?

 

ちょっと固い話になってしまったので

主役のカラーについての話題も。

 

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ジョージア・オキーフ

「ピンクの上のふたつのカラー・リリー」!

 理由はわからないんだけど、なんかいい。

 

この魅力はなんなんでしょうか?

カラーをでっかく描いてるだけなのに。

もう理屈じゃないんですね!

説明なんてしなくても人の心に届く表現。

植物をつかって仕事をする人間として

こういう花が活けれたら最高ですね。

 

最後にちょっと前にした

観葉植物のディスプレイを。

 

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夏に向けてジャングルにしていく計画です!

8月あたりにはジャングル画像をお届けいたしますよ。

ありがとうございました!

 

 

先日、20年来大ファンのシアターブルックのライブに行って、

まだまだ熱い佐藤タイジさんの魂の歌で

往復ビンタでも食らい続けた様な状態になったんだけど、

実生活はまだまだぬるいと

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