椿にピラカンサの掛け花
参考価格 <3,240円>
花材
ツバキ Camellia japonica
トキワサンザシ Pyrascantha coccinea
器 津田清和さん (奈良県)
この掛け花入は
大阪にいた時に通っていた
「灯し人の集い」
という作家市で出会って一目惚れし、
2年程悩んだ末に新しく作って
送っていただいたガラスの器。
今でも手にする度に
うっとりするほどかっこいい!
ツバキは前回活けた水仙とは違い
正真正銘の日本原産の植物です。
古事記にも登場するくらい
むかーしむかしから人々の暮らしに
関わってきたようです。
なのでツバキに関する話も沢山ありまして、
名前の由来は厚葉木だとかツンバックだとか、
中国の椿とは別物だとか、
花首から落ちるから武家社会では嫌われたとか、
つれつれ椿つれつれ・・・とか、
ちょっと検索すれば沢山でてきます。
さらに頑張れば、
椿が日本中で見られるのは
神聖な木として昔の人が広めたからだ(柳田国男)とか、
春に八百比丘尼が山から椿を持っておりてきて
ちょっと込み入った民俗学の話なんかも見つかります。
その中で個人的に印象に残ったのは、
ツュンベリーがヨーロッパにツバキを紹介した話です。
鎖国時代にオランダ人だと偽って(!)
出島にきたスウェーデン人のツュンベリー。
ヨーロッパに帰って日本のツバキを紹介した際に
花期は10月〜4月と正確に記載しました。
しかしその後のイギリスの植物雑誌では
ツュンベリーの記載を引用し
花期を4月〜10月としてしまいました。
冬に咲く常緑の花なんて
イギリスでは考えられなかった
という事が原因だそうです。
花の咲いたツバキの枝に
雪が積もっている風景は
確かに日本的な印象がありますね。
最後に
山頭火の一句をご紹介。
笠へぽつとり・・・
の句が有名ですが、
今回は別の句で、
椿おちている あほげば咲いている
これですよね!
きれいな椿の花が落ちていると
いまだに拾いたくなります。
先日、姉にさそわれ
イツァーク・パールマンの
バイオリンを聞きにいったのですが、
何十年もバイオリンを引き続けた
巨匠の奏でる音色は
とにかく優しくて、心地よくて、、、
とにかく優しくて、心地よくて、、、
半分は寝てしまいました!
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花物植物 ソライ
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