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ソライ百花譜 花と緑をいける

東京世田谷にある花と緑の作業場・ソライのブログ。日々いけた花を世の中にお知らせします。

桜に万作と紅葉の壺活け

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花材

ソメイヨシノ バラ科

Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’

 

ベニバナトキワマンサク マンサク科  

Loropetalum chinense var. rubra

 

・モミジ(大明野村ムクロジ科

Acer palmatum

 

参考価格 <5,400円>

 

器 コンランショップ

 

春を代表する2種類の桃色の花に

明野村の紅い葉を合わせ、投げ入れで活けました。

 

華やかな春の花についての

話をしたいところですが、

今回はそれに合わせた葉物について。

 

明野村ベニバナトキワマンサク

園芸的にはカラーリーフと呼ばれ

1年の大半を紅い葉をつけて過ごします。

 

大半といったのは、

明野村は夏には少し緑色になりますし、

ベニバナトキワマンサクは古い葉が緑色になるからです。

どういう仕組みなのかは

おそらく解明されていないので

ここからは半分推測です!

 

植物の新芽には紅い葉がよく見られます。

木本種の新芽にも多いですし、

身近な種だとバラの新芽も紅いです。

 

新芽には光合成色素である

クロロフィルがまだ少ないので

太陽の紫外線から身を守るために

赤い色素であるアントシアニンの濃度を

高めているからだと言われています。

 

成長するにつれクロロフィルが増え

アントシアニンの濃度が低くなり緑色になるそうです。

 新芽が赤から緑に変わる時期は

種や環境によって異なるのですが、

 

おそらく!

 大明野村ベニバナトキワマンサクは、

この赤から緑の変化がとっても遅い

園芸品種なんだと思うのですが、

どうでしょう?

 

つまり、

クロロフィルが増えづらく

アントシアニンが減らないので

紅く見える期間が長いんじゃないかと。

 

これらカラーリーフの園芸品種の多くは

日光が強く当たらないと発色が悪く

緑色になってしまう事が多いです。

日光からの紫外線が少ない時には

アントシアニンで身を守る必要がないからでしょうか。

園芸品種の研究をしている人は少ないのか

詳しい情報が入ってこないので

あくまで推測の話なんですが。

 

さらに突っ込んだ話をすると、

赤より濃い色のカラーリーフとして

「黒」と言われる種類もあるのですが、

これはまた仕組みが違うようです。

緑が濃くなって黒く見えているのか、

それとも赤が濃くなって黒く見えているのか。

これによって性質ももちろん

変わってくるので、また次の機会に。

 

 

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器はコンランショップのオリジナル商品。

デザインが好きな花器が多く、

価格も高くないので時々チェックしてます。

これは特に気に入っている壺型の花器。

 

また難しい話になってしまったので

別の話も。

 

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室町時代の刀の鍔です。

桜の散り際の良さが武士に好まれたそうです。

武具とか武器の類は普段は

あんまり好きじゃないんですが

これは粋だなと思ったので、つい。

 

 

 

彼女と車に乗って細い道を走っていたんだけど、運転してるのは俺じゃなく彼女で、

十字路でも減速しないし一旦停止も無視して走り続けるもんで俺は助手席で

「やめてくれ〜助けてくれ〜!」って喚くっていう、

そういう悪夢でうなされて目が覚めるっていう初体験をしたんで

誰かに夢診断してもらいたいソライのHPはこちら!

 

http://sorai-s.com

 

花物植物 ソライ

篠田徂徠

東京都世田谷区代沢1-5-14

080-1782-5419

 

カラーと葉蘭の竹筒活け

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花材

・カラー(ウェディングマーチ) サトイモ科

 Zantedeschia aethiopoca "Wedding March"

 

・ハラン キジカクシ科

 Aspidistra elatior

 

マダケ イネ科

 Phyllostachys bambusoides

 

参考価格 <5,400円>

 

器 竹花器

 

 

ウェディングマーチって何月からある?」

花屋で2、3年働いた人なら

誰しも経験している会話なんじゃないでしょうか。

 

結婚式をひかえた新婦さんが

カラーのクラッチブーケの写真を持ってきた時に

スタッフ間で発生する会話です。

 

答えは、だいたい1月から4月あたりです。

4月下旬あたりになると畑地性のカラーになって

だいぶイメージが変わるんで

花屋さんも花嫁さんも要注意な花材ですね。

 

いけばなでもこの時期よくいける花材なんで

このカラーについて話したい所ですが、、、

あんまり面白い話がなくて、

「白い部分は花びらじゃなく仏炎苞っていうガク」

だとか、

「サトイモ科オランダカイウ属だけど南アフリカ原産」

だとか、

まあありきたりな話になるんで

今回は竹の話にします!

 

竹ってなんとなく特別な印象ありません?

七夕とかお正月とか

季節ごとにちょいちょい出くわすし、

なんとなく聖なる植物みたいな扱いですよね。

 

あの真っ青な色からも

ビシッと直立した姿からも

神聖で厳格な印象が漂ってきますよね。

 

じゃあ何故神聖な扱いなのか?

っていうと、よくいわれるのは

成長力と殺菌力です。

次にいわれるのは

あの心地いいカサカサした葉の音ですね。

この辺から神様の依り代として

考えられてきたらしいんですね。

 

けど!

竹の話題と言えば個人的にはコレですね。

 

草なのか、木なのか?

 

草と木の話になったら

必ず竹がでてきます。必ず。

どっちなのかわからないんですね。

じゃあ木(木本)って一体なんなのか。

 

地上部の茎が木質化して数年以上枯れずに生育し、

一年のうちに数回花を咲かせ、実をつける植物。

 

竹は全然当てはまらないんです!

木質化もいないし花もほとんど咲きません。

じゃあ草(草本)か?

 

草本は、1年、2年で地上部、地下部両方枯れるか、

地上部が枯れて、地下部は多年にわたり生存する植物。

 

竹は冬でも夏でも枯れません。

こっちもあてはまらないんですね。

 

まあ、結論からいうと

草と木の区別ってのは実際にはないんです。

人間が勝手にわけてるだけなんですね。

けど、結構ちゃんとした図鑑でも

草本編、木本編とかにわかれてるもんで

植物業界的にはちょっとした問題なのでは?

 

ちょっと固い話になってしまったので

主役のカラーについての話題も。

 

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ジョージア・オキーフ

「ピンクの上のふたつのカラー・リリー」!

 理由はわからないんだけど、なんかいい。

 

この魅力はなんなんでしょうか?

カラーをでっかく描いてるだけなのに。

もう理屈じゃないんですね!

説明なんてしなくても人の心に届く表現。

植物をつかって仕事をする人間として

こういう花が活けれたら最高ですね。

 

最後にちょっと前にした

観葉植物のディスプレイを。

 

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夏に向けてジャングルにしていく計画です!

8月あたりにはジャングル画像をお届けいたしますよ。

ありがとうございました!

 

 

先日、20年来大ファンのシアターブルックのライブに行って、

まだまだ熱い佐藤タイジさんの魂の歌で

往復ビンタでも食らい続けた様な状態になったんだけど、

実生活はまだまだぬるいと

反省中のソライのホームページはこちら!

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松と水仙の正月花

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花材

クロマツ

 Pinus thunbergii マツ科

スイセン(八重咲き)

 Narcissus cv. ヒガンバナ科

・コリヤナギ

 Salix koriyanagi ヤナギ科

 

参考価格<2,700円>

 

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器 アンティークガラス瓶

 

 

正月気分もすっかり抜けたところで

年末に活けた花をご紹介。

お正月と言えばマツ!

という事でスイセンと合わせて活けました。

 

正月の花材としておなじみのマツ。

いけばなやアレンジで活けたり、

門の両脇に立てたりして

神様を迎える意味があるようですが

この慣習は平安時代以前にはなかったようです。

 

あまりに定着しているので

大昔から定番なのかと思いきや

そうでもないのが意外。

さらに、なんでマツなのか?

その由来もよくわかりません!

(詳しい文献があったら教えて下さい)

 

「昔は宮城の中門も外に大楯槍を立てたのを

まねて松を立てたのではないか?」

とは滝沢馬琴里見八犬伝!)の考察だそうです。

確かに痛そうで魔除けとしては納得ですが

ちょっと意味合いは変わってしまいます。

 

また、

神格の樹木の中でも

松は「恐れ」を伴わない木である。

という話もあります。

神木とされている木には

クス、シイ、スギなどがあり、

これらは「恐れ」と「あがめ」が

ミックスされた神格を備えているのに対して

松には開放感や安堵感がある。

というのは樋口春三さんの著書から。

 

松は明るい尾根や海岸などに見られ、

クス、シイ、スギなどの暗い森をぬけ

明るい場所に出た時に安心感を与えてくれた。

というのはなんだか納得です。

 

由来の考察はおいといて

平安時代に庶民の間ではじまった

門松の慣習は、

縁起をかつぐのが大好きな

武家社会で広まって、

江戸時代にはこんな感じだったようです。

 

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歌川広重の冨士三十六景から。

三越の前身の越後屋の入り口に

松と竹が飾られてますね。

ほぼ、現在と一緒な感じです!

 

話はそれますが

広重の浮世絵に時々でてくる

人の表情はなんとも言えず気になります。

この一枚でも、

右端の太鼓の人と、

緑の服の空見上げてる人の顔が、

まあ変な顔ですよね!

 

 

 

最後に、

今回活けた八重のスイセンについても。

 

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いつものスイセンと違って

やっぱり豪華な気分になります。

八重咲きの花って色々あって、

そのほとんどが雄しべ、雌しべが

花弁に変異した奇形種。

しべがないんで種ができないんですが、

詳しい話はまたの機会に!

 

 

ここ2、3日、DAVID BOWIEばかり聞いてて

もうとにかく感謝、そしてあらためて感激、

LET'S DANCE以降もいいけどやっぱり初期が好きで

SPACE ODDITYなんか聞いたら

涙流れそうなソライのホームページはこちら

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グリーンミストの水盤活け

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 花材

・グリーンミスト  

 Ammi majus  セリ科

・セイロンベンケイ 

 Kalanchoe pinnata (Lam.) Pers.  ベンケイソウ科

オリヅルラン   

 Chlophytum comosum  キジカクシ科

 

参考価格<5,400円>

 

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 器 イッタラ ウルティマツーレ大皿

 

 

乱雑にあっちこっち向いた白い花。

グリーンミストこと、アンミ・マユス。

この花については多少の説明が必要です。

 

通名 グリーンミスト

和名  ドクゼリモドキ

学名  Ammi majus(アンミ・マユス)

 

という事にしてますが、、、、

正体不明です。

花の市場では流通名しか表記がないので

実際の種類というのはよくわからないんです。

この花についてもそうで、まず、

ホワイトレースフラワーとの違いがわかりません。

さらに薬用植物のアンミと呼ばれる

 Ammi visnaga (L.) Lam. との違いもわかりません。

今回活けたグリーンミストはこれなのかも。

 

ところで、

セリ科には葉や実に匂いのある種類が多く、

人参・パセリ・フェンネルパクチー・セロリなど

パッと思いつくだけでもこれだけあります。

好き嫌いの分かれる野菜ですね。

 

今日はそんな香りの強い植物について少し。

 

植物の香りといえば

真っ先に思い浮かぶのは

花の香り

ではないですか?

バラ、百合、今だったら蝋梅とか。

いい匂いですよね!

まあ時々くっさい花もあったりして

そんな花が入荷したりすると

友達と大いに盛り上がったり。。。

 

花の香りは主に虫などの

花粉媒介者に対するアピールであって、

冬に咲く花に香りが強い花が多いのは、

アピールの対象になる虫自体が

少ないからと言われてますが、

花の香りより面白い、

というかあまり知られてないのは

葉、枝、実の香りの話。

 

これらの多くは

食害を防ぐのに役立っているんですね。

つまり、

イモムシとかカメムシが葉っぱを齧ると、

その部分から匂いが出て

それ以上食べられないようにするらしいんです。

 

「ゼラニュームが虫除けになる」

なんていうのも理屈は一緒です。

まあ効果のほどはなんとも言えませんが。。。

 

 

もう一つ。

ローズマリー、タイム、月桂樹など、

香りの強い植物は乾燥地帯に多いんですね。

それはなんでかっていうと、

これらの香りの成分は油なんです。

その油が葉の表面にあったり、

油の層を作ったりして、

水分が失われるのを防いでいるそうです。

よくできてますね!

 

虫を呼んだり、虫を避けたり、

香りを使った植物の戦略は凄いんですが!

何故その香りが人間には心地いいんでしょう?

しかも!

虫を呼ぶ花の香りも、

虫が嫌がる葉の香りも、

両方いい匂いだと感じるっていう。

疑問は深まるばかりです・・・。

 

 

グリーンミストの話ばかりでしたが、

他の花材の話も少しだけ。

 

オリヅルランは根っこごと活けました。

 

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膨らんでいる部分は

栄養や水分を蓄えてる塊根。

塊根の話を始めると長くなってしまうので

それはまた今度!

 

さらに

グリーンミストとオリヅルランに添えたのは

セイロンベンケイ。

葉っぱを水につけてると、

そこから小さい葉っぱが出てくるアレです。

かわいいコイツの話もまた今度!

 

 

そんな事より、

世間はクリスマスだったのに

全く季節感のない話ばかりしてしまいました。

一応その辺を意識したアレンジメントも。

これで許して下さい。

 

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昨日はクリスマスだったのに、

ご飯食べてケーキ食べたら眠気に襲われ、

同居人にプレゼントを渡す前にソファーで寝てしまいました!

今日、帰ってどう切り出すか思案中だけど

答えはいまだに出ないままのソライのホームページはこちら

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椿にピラカンサの掛け花

 

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参考価格 <3,240円>

 

花材

ツバキ Camellia japonica 

トキワサンザシ Pyrascantha coccinea

 

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器 津田清和さん (奈良県

 

この掛け花入は

大阪にいた時に通っていた

「灯し人の集い」

という作家市で出会って一目惚れし、

2年程悩んだ末に新しく作って

送っていただいたガラスの器。

今でも手にする度に

うっとりするほどかっこいい!

 

ツバキは前回活けた水仙とは違い

正真正銘の日本原産の植物です。

古事記にも登場するくらい

むかーしむかしから人々の暮らしに

関わってきたようです。

 

なのでツバキに関する話も沢山ありまして、

名前の由来は厚葉木だとかツンバックだとか、

中国の椿とは別物だとか、

花首から落ちるから武家社会では嫌われたとか、

つれつれ椿つれつれ・・・とか、

ちょっと検索すれば沢山でてきます。

 

さらに頑張れば、

椿が日本中で見られるのは

神聖な木として昔の人が広めたからだ(柳田国男)とか、

春に八百比丘尼が山から椿を持っておりてきて

占いに使ったけど、それは山茶花の事だった(折口信夫)とか、

ちょっと込み入った民俗学の話なんかも見つかります。

 

その中で個人的に印象に残ったのは、

ツュンベリーがヨーロッパにツバキを紹介した話です。

鎖国時代にオランダ人だと偽って(!)

出島にきたスウェーデン人のュンベリー。

ヨーロッパに帰って日本のツバキを紹介した際に

花期は10月〜4月と正確に記載しました。

しかしその後のイギリスの植物雑誌では

ュンベリーの記載を引用し

花期を4月〜10月としてしまいました。

冬に咲く常緑の花なんて

イギリスでは考えられなかった

という事が原因だそうです。

 

花の咲いたツバキの枝に

雪が積もっている風景は

確かに日本的な印象がありますね。

 

最後に

山頭火の一句をご紹介。

笠へぽつとり・・・

の句が有名ですが、

今回は別の句で、

 

椿おちている あほげば咲いている

 

これですよね!

きれいな椿の花が落ちていると

いまだに拾いたくなります。

 

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先日、姉にさそわれ

イツァーク・パールマン

バイオリンを聞きにいったのですが、

何十年もバイオリンを引き続けた

巨匠の奏でる音色は

とにかく優しくて、心地よくて、、、

とにかく優しくて、心地よくて、、、

半分は寝てしまいました!

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水仙の一種活け

 

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参考価格 <4,320円>

 

花材

スイセン Narcissus tazetta var. chinensis

  

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器 加藤益造さん (滋賀県

 

 

いけばなの中でも古典花と呼ばれる

水仙一種のお生花(2株活け)です。

いける形や長さなどが決まっているのですが、

その日手にした植物の個性と

決まり事との折り合いをどうつけるのか、

実際活けてみると

なかなかどうして面白いのです。

 

早春のいけばなには欠かせない花材で、

お茶花の世界でも大人気の水仙

日本水仙と呼ばれる事もあり

もちろん水仙の名所も日本にはあるんですが、

 

なんと!

ヨーロッパ原産

なんだそうです。

はじめて知った時は

軽めの混乱に陥ったのを思い出します。

信じられないほど日本に馴染んでます。

 

しかし、

ヨーロッパからシルクロード

中国経由で日本にやってきて、

それが室町時代であるのは

どうも確かな事らしいのです。

 

その証拠とまでは言えませんが

馬場大助の遠西舶上画譜からこの絵を。

 

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元治元年(1864年)に輸入された種子を

栽培して描いた江戸時代の図譜です。

水仙を輸入していたなんて

全く想像できません。。。

 

この図譜は

主に西洋から輸入された植物を

馬場大助が描いてまとめた、

いってみれば植物図鑑なんですが、

 

この絵、惚れ惚れします!

 

右側に書かれた説明文まで含めて

(一生懸命読む根気はありませんが)

見ているだけで幸せになります!

本物見てみたい!

 

と、まあ、

とにかく日本原産ではなく、

万葉集にも枕草子にも全く出てこないようです。

 

じゃあなんで日本水仙なんて呼ぶのか?

ヨーロッパ水仙の変種だからだというのですが、

だったらヨーロッパの水仙とは

どこが違うのか?

なんで変種名は var. chinensis なのか?

 

・・・大いに混乱します。

こういう疑問の答えはグーグルには見当たらず、

詳しい資料との出会いを求めるのみです。

答えを知っている方はご一報下さい。

 

水仙の名所、越前での水仙がらみの伝説とか、

ギリシャ神話のナルキッソスの話とか、

葉が捻れてる理由とか、

三倍体なんで種できないとか、

水仙の「カニ作り」(カニ?)とか

色々話したいテーマはありますが

長くなるのでそれはまた次回に!

 

お生花では花も間引かなければいけなくて

切り取った花は古いインク瓶に。

合わせたのはオキナワスズメウリ

 

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琉球大学で植物を専攻していた私にとって

オキナワスズメウリとの出会いとは・・・

 

嘘です。もう終わりにします。

 

 

三軒茶屋のベイカーバウンスで

昨日食べたカツサンドとポテトが最高で、

スモークサーモンのカマ(!)も、

スタッフまでも最高なもんで、

嬉しかったり悔しかったり複雑な気分の

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秋の実物と紅葉の水盤活け

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参考価格 〈 4,320円 〉

 

花材

野バラの実 Rosa multiflora

ワレモコウ  Sanguisorba officinalis

ペリカム  Hypericum ?

アカシア・ブルーブッシュ Acacia covenyi

 

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器 岡村友太郎さん (神奈川県)

 

 

秋が深まってきたので

まさに秋!という組み合わせで。

こういう花材はどうしても

風情が出てしまって悩ましいです。

そのあたりが秋の花材の難しい所でしょうか。

 

それともう一つ!

秋というと落ち着いた印象を

お持ちの方も多いと思いますが、

秋の植物達は落ち着いているどころじゃなく

冬に向けて大忙しなんですね。

 

葉っぱを紅くして落葉したり、

実を付けて冬に備えたり、

冬芽を準備したり、

樹液の濃度を高めて凍結対策までしたり。

むしろ、ダイナミック!

 

この辺が植物好きの心をくすぐるんですよね。

そして!

心をくすぐられた植物マニアは

「冬芽観察会」なる

地味〜なイベントに繰り出してしまう訳です。

ハマるほどに地味になっていく、

植物愛好家の悲しい性です・・・。

 

 

その中でも今回はワレモコウについてのお話を。

 

「ワレモコウ」って変な名前ですよね?

漢字では「吾亦紅」と書きます。

私(吾)も(亦)紅い(紅)という意味です。

 

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ある日、神様が赤い花を集めた際に

これに加えてもらえなかった吾亦紅が

「私も紅いです」

と主張したというエピソードが由来だそうです。

 

ワレモコウの語源には諸説あって、

中でもこの由来はあやしい所もあるんですが

何故か多くの人に浸透しているようなんですね。

切花ではなく実際に地面に生えている

ワレモコウを見れば

この説を支持したくなるんじゃないでしょうか。

 

私が初めて生えているワレモコウをみたのは

庭のお手入れに入っていた京都の妙心寺でした。 

掃除をした後のきれいな苔と、

お寺の白い塀がとても似合っていた事を

今でもはっきりと覚えています。

 

皆さんは見た事がおありでしょうか?

本当にひっそりと生えているんですね。

ひっそりと、でもしっかりと生えているんです。 

モミジや他の実物に負けずに、

「私も紅いよ」

と確かに主張してそうだなと感じます。 

 

 

最後に今回使用した器について少し!

 

器の底にはよく作家さんのサイン?

とか窯のマークなどが掘ってありますが

岡村友太郎さんのサインはこちら!

 

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バンザーイ!

なのか

わっしょい!わっしょい!!

なのかは不明ですが

Tシャツ短パンの小学生がうかれています。

 

・・・最高です。

 

 

お付き合いありがとうございました!

ではまた。

 

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